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固いインソールと柔らかいインソール

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インソールを多く試したことがある方はご存知かもしれません。インソールには固いものと柔らかいものがあります。 どちらが優れているかは、自分自身で試さなければわからないと思いますが、私は柔らかいインソールをお勧めします。それはなぜなのか? ここでいう柔らかさはクッション性の話ではありません。あくまでも、インソール自体の固さの話です。 私はものすごく偏平足なのですが、一昔前に足に合わせてオーダーでインソールを作ったことがあります。その時には足の不具合としては「長時間スポーツをしていると膝が痛くなった」という症状です。 そこで作成したインソールは「固い素材」でできていました。これは全身がそのインソールに乗った時に変形してしまわないように工夫された固さなのだと思いました。 しかし!! 元々偏平足があった私にとってはその固さが痛さになってしまったのです。 固い矯正用のインソールは馴染むまでにかなりの痛みを伴うことがあります。スノボシーズンではそのインソールを履くのですが、シーズン初めの3回ぐらいは足裏の激痛に耐えなければなりませんでした。ただ、足裏は痛いのですが、膝に関しては全く痛みが出ないのです。 元々、膝の痛みが出ないようにインソールを作ったのですが、今度は足裏の強烈な痛みに耐えなければならない状況に…まぁ、数回の我慢なのですが… そこで、ほかのメーカーも色々探してみて出会ったのがフォームソティックス・メディカルでした。このインソールは持った瞬間に「軽い」「柔らかい」と感じたので試してみたところ… 足裏は痛くない!! ほどよい固さで、足裏にかかっていた負担がかなり軽減されました。また、膝の痛みも軽減できてる!これはすごい… と、思って調子に乗っていきなり1日中履いていたところ。。。。 翌日。。。。 腰が痛い!!! それはそうなんです。このフォームソティックス・メディカルは矯正力が非常に高いため、体全体のバランスが一気に変わるのです。私は腰が痛くなる時は左側に出ることが多いのですが、今回は普段痛みが出ない右側が痛い…かなり痛い…汗 フォームソティックス・メディカルを当院で処方するときには必ず「慣らし期間」を守って使用してもらうようにしっかりと説明します。まぁ、人体実験的に慣らし期間を飛ばした

偏平足

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偏平足(へんぺいそく)は足の土踏まずが狭い、または無い状態を指します。この症状の原因は何なのでしょうか? 偏平足には成人型と幼児型があります。小児期からなっているものに関してはさほど問題はないのですが、成人になってから出ている場合は注意が必要です。 原因 中年以降の女性や肥満型の人に多いと言われますが、全年齢で可能性はあります。多くの場合がサイズの合っていない靴を履き続けた結果、足裏のアーチ構造が崩れてなってしまうパターンが多いです。 どの競技の靴もそうなのですが、なぜか初心者向けシューズは幅広が多いのです。日本人体系の人で幅広タイプしか合わないと感じている場合はそれは偏平足か、そこまでいっていなくても足のアーチ形状が崩れている可能性があります。 後脛骨筋(こうけいこつきん)という筋肉がアーチを吊り上げる役割をしているのですが、その後脛骨筋が何らかの理由で機能が低下してしまい、アーチを保持できない状態になるケースがあります。 筋肉は持続的な伸長を加えていると筋力低下が起こります。要は伸ばされっぱなしの筋肉は筋力が落ちてしまうということ。これは体全体のどの筋肉にでも起こりえます。 ■アーチサポートのみでは偏平足の症状は改善しない 偏平足でよくありがちなのが、内側アーチがないからその部分だけ、アーチ補正のサポーターを入れるという考えです。確かに、アーチの部分がなくなってしまうというのは良くないのですが、その部分だけに着目してアプローチするのは危険です。 例えばこちらの足。 偏平足なおかつ、踵の傾きが大きなパターンです。 例えば、この足に対してアーチサポートのみを入れた場合、単純に足が外に傾いてしまいます。いわゆる回外足になってしまうのです。踵の捻じれ、傾きが強いのにそのかかとの部分に対してサポートを加えなければ状態はどんどん悪化します。 こちらの写真をご覧ください。左がフォームソティックス・メディカル、右がもともと患者さんの靴に入っていたインソールです。 踵の部分を後ろから撮影したものですが、これだけヒールカップの深さが違います。市販のインソールはこのヒールカップ部分が薄いことでかかとのサポートがほとんどされていない状態です。これでは内側アーチを高めただけでは踵の部分の安定感は失われてしまいます。